ハードディスクの特徴
パソコンを使っているとさまざまな原因で不具合が起こりますが、ハード不具合で、ダントツに多いのがハードディスク(HDD)の故障です。
HDDほどデリケートな部品はありません。CPUやメモリーが壊れたというのはあまり聞きませんが、HDDのトラブルは頻繁に聞きます。
HDDは機械部品であり、高速に回転する、磁性体が塗布または蒸着された金属の「ディスク」の表面にデータが記録されます。
そして、「アーム」を左右に動かして、その先端に付いている「磁気ヘッド」で、データを読み書きして動作しています。
ディスクの回転速度は、70~120回転/秒と非常に速く、ディスクと磁気ヘッドの間隔も僅かしかあいていません。そのため、HDDを落としたりしてな衝撃が加わるとディスクの回転軸やアームに負担がかかり、ゆがんだり、表面にも傷がつくこともあります。
また、HDDは熱にも非常に弱いのです。高温の環境下で長時間使用していると、徐々にHDD内の熱に弱い材料が変質してしまい、故障の原因になります。
17,8年前では、メモリー容量が数百メガバイトでしたが、現在では数百ギガバイトと3桁も上がっています。
HDDは、パソコンの中心機能のCPUと並んで、大変デリケートな部品です。
ハードディスクのサイズや概観等
データを記録するためのディスクの直径が2.5インチ(約6.4cm)のハードディスクを、1台の装置に2.5インチのディスク(プラッタ)が数枚収められた構造になっており、筐体全体では縦10cm×横7cm×厚さ1cm程度の大きさです。
ハードディスクによる不具合発生
パソコンを使っているとさまざまな原因で不具合が起こりますが、ハード不具合で、ダントツに多いのがハードディスク(HDD)の故障です。
HDDの回転円盤のプラッタへの書込み密度が上がって、メモリー容量が大幅に拡大した現在は、10年以上前のHDDに比べて、益々デリケートな部品となったようです。
ハードディスク(HDD)の故障で起動しなくなっても、データ記憶領域が無事の事が多く、その場合には、次の方法でデータを救出できます。
起動しなくなったパソコンを、
CDで起動させて、パソコン内のハードディスク内のデータを読み出して外付けハードディスクに読み取ります。そのデータは、パソコンの回復後に、元に戻します。
その他に、動かなくなったパソコン内のハードディスクを外部に取り出して、独立に電源をつないで、かつUSBコネクターの付いた接続端子をつないで、別のパソコンから
USB経由で、データを読み出す方法も有ります。
ただし、時間とともにHDDの故障が拡大したり、電源スイッチを入れる度に何らかのデータが上書きされて、データの救出が困難になりますので、HDD故障では、できるだけ早期の救出が望まれます。